2025-11-30

「人権」という言葉は、しばしばスローガンや標語として消費されます。差別や排除のニュースに触れたときだけ思い出され、日常に戻ると、どこか遠い概念として棚上げされてしまう——そんな扱われ方をすることも少なくありません。しかし、人権とは本来、特別な誰かのための理念ではなく、私たち一人ひとりの「当たり前であってほしい暮らし」と結びついている現実のテーマです。職場での一言、学校でのまなざし、地域での沈黙や冗談の空気の中に、その輪郭があらわれます。
スリランカで生まれ、日本で生きることを選んだ にしゃんた は、「外国人」「マイノリティ」として向けられる視線の痛みと同時に、見知らぬ土地で支えられてきた経験の両方を、からだで受けとめてきました。だからこそ、にしゃんたの人権講演は、善悪の二元論でも、誰かを断罪する場でもありません。
笑いとエピソードを入り口にしながら、「自分もまた、誰かの権利を脅かしうる存在である」という視点を共有し、それでもなお「ちがい」と共に生きていこうとするための問いを、静かに会場に投げかけていきます。
奈良県の2025年度 大和高田市人権教育研修会をはじめ、全国の自治体・教育委員会・企業・労働組合・学校で、人権・多文化共生・外国人の人権・ダイバーシティを軸にした講演・研修を担当しています。
人権講演会がもっとも多く開催される時期の一つが、12月です。その背景には、1948年12月10日に国際連合で「世界人権宣言」が採択され、この日が世界人権デーと定められていることがあります。
日本では、この世界人権デーに合わせて、毎年12月4日から10日までを「人権週間」とし、法務省や人権擁護機関、自治体・学校・企業が集中的に人権啓発の取り組みを行っています。自治体の中には、12月を丸ごと「人権月間」と位置づけ、講演会やパネル展示、映画会などを実施しているところも少なくありません。
それでもなお、多くの人にとって「人権」は、教科書やニュースに出てくる抽象的な言葉のまま留まりがちです。「自分の暮らしや職場とどうつながるのか」が見えにくいことが、人権を“遠いもの”にしてしまいます。だからこそ、12月の人権週間・人権月間には、具体的なエピソードや当事者の声を通して「自分ごととして人権を考える場」をつくることが、これまで以上に重要になっています。
そうした取り組みの一つとして企画されたのが、奈良県・大和高田市で行われる2025年度 大和高田市人権教育研修会です。
スリランカ出身の大学教授でありダイバーシティスピーカーである にしゃんた が、「ちがいを楽しみ 力にかえる」というテーマで、人権・多文化共生・外国人の人権について、笑いと気づきに満ちた人権講演を行います。
奈良県大和高田市では、「ちがいを楽しみ 力にかえる」をテーマに、2025年度人権教育研修会の講師として、にしゃんたが登壇します。
この研修会では、
などを、笑いと対話を交えながらお伝えします。
スリランカ・キャンディ市生まれ。高校時代に来日、経済学博士。羽衣国際大学教授・タレント・ダイバーシティスピーカー。落語・テレビ・ラジオなどメディア出演多数。僧侶として「いのち」と「尊厳」を見つめる視点もあわせ持つ自らも「外国にルーツを持つ少数者」として、日本社会で時に理不尽なまなざしや偏見にさらされてきました。一方で、日本の人の温かさや助けられてきた経験も数え切れません。
だからこそ、にしゃんた の人権講演は「被害者/加害者」の二項対立ではなく、「誰もが誰かの権利を奪いうるし、誰もが守られるべき一人の人間である」という前提に立ちます。そのうえで、ユーモアとリアルな体験談を通して、自分自身の立ち位置をあらためて問い直す時間をともにひらいていきます。
人権・ハラスメント・ダイバーシティ研修を、一体的に学べる構成にすることができます。
「外国人の人権」「多文化共生」「国際理解教育」をテーマにした人権講演会に適した内容です。
小中高校・大学向けに、年齢や発達段階に合わせてアレンジ可能です。
① 経験から語る「生きた人権」
教科書や法律の条文ではなく、にしゃんた自身のリアルな体験(差別・偏見・出会い・支えられた経験)をもとに話すため、参加者は自然と自分ごととして考え始めます。
② 笑いと涙で、記憶に残る
落語の経験を活かした話術で、会場には何度も笑いが起こります。
そのうえで、静かに心に響くエピソードを織り交ぜることで、「ただ勉強になった」では終わらない、印象に残る人権講演になります。
③ 企業・自治体・学校、どの現場にも落とし込める
大学教授として教育現場を知り、企業研修・自治体の人権啓発講演会の実績も多数。
それぞれの現場のリアルを踏まえた、具体的な行動レベルのヒントを提示します。
④ 「加害者さがし」にならない人権講演
誰かを責めるのではなく、「知らないうちに誰かを傷つけていたかもしれない自分」、
愚かな自分、未熟な自分、煩悩具足の自分に気づく講演として構成します。
だからこそ、参加者が防御的にならず、素直に学びやすい空気が生まれます。
⑤ オーダーメイドで内容をカスタマイズ
など、事前にヒアリングさせていただき、「その現場ならではの人権テーマ」に合わせて講演内容を調整します。
オンラインの場合、主催者様と にしゃんた マネジメント側とのご要望と条件を、事前にすり合わせさせていただく必要があります。
Q. 人権週間・人権月間の講演では、どのようなテーマが多いですか?
A. 「人権全般」「外国人の人権」「多文化共生」「職場のハラスメント防止」など、自治体・企業の課題に合わせて構成しています。特に12月の人権週間・人権月間では、市民向け・職員向けの両方でご依頼をいただくことが多くあります。
Q. 人権講演講師の講演時間はどのくらいが標準ですか?
A. 標準は60〜90分です。人権週間の記念講演会として1本完結型の構成にすることもできますし、研修シリーズの1コマとして実施することも可能です。
Q. オンラインでの人権講演・研修にも対応していますか?
A. はい、Zoom等を用いたオンライン講演にも対応しています。配信の可否については、主催者様と事前に条件をすり合わせたうえで決定いたします。
Q. 地域の実情に合わせた内容にしてもらえますか?
A. 事前打ち合わせで、地域や組織の人権課題・多文化共生の状況などを伺い、その上で事例やエピソードをカスタマイズします。
人権講演講師の依頼・講演料・日程のご相談は、にしゃんた マネジメント事務所「Office KANDY(オフィスキャンディ)」までお気軽にお問い合わせください。
といったご相談も歓迎です。
ちがいを楽しみ、力にかえる人権講演が、あなたの組織と地域に、次の一歩を生み出すきっかけとなれば幸いです。
This article is posted by the ”N” team , the management crew of Dr. Nishantha. About us: https://nishan.jp | Contacts : https://nishan.jp/contact