2021-11-07
21世紀は「人権の世紀」といわれます。“共笑“を考える上で人権は大切な柱なのです。1948年に採択さた「世界人権宣言」ですが、70年が経って“人権”も進化する時期にきていると考えます。
今まで、ほとんどの人にとって、人権は他者のためで、自分には関係がない、となっていたと感じます。例えば、私の人権講演会に来て下さる方は、外国人のために役に立ちたいとの尊い思いはあっても、自分にとってのメリットなどは念頭にないのです。相手や他者のためだけという気持ちが、人権の取り組みに対して社会の多数派の腰を重くさせていると推測します。
世界的にも日本ほど丁寧に人権啓発に取り組む国はありません。今までの基本的人権を軸とした活動を続けましょう。でもそこに留まらず、人権は他者のためだけではなく、自分のためでもあるという発想を取り入れましょう。
自分がもっていない “ちがい”を知り、束ねることで、強く、やさしく、しなやかに、美しく、豊かになるための「自分の権利」がまさに新しい時代の人権の定義なのです。そうなると、人権も手前よし、相手よし、世間よしの「三方よし」が整い、本当の意味で持続可能な“共笑な人権”として進化するのです。
今日は「人権教育実践発表会」が行われ、にしゃんたが基調講演をさせていただきました。演題は「違いを楽しみ、力にかえる 多文化共生”新”時代」です。場所はたつの市です。たつの市といえば、童謡「赤とんぼ」(三木露風作)のふる里で、「男はつらいよ」(第17作)のロケ地でもあります。大勢の方が会場には地域の教職員の方々やPTAなどの関係者も多くいらっしゃいました。
【にしゃんた講演活動詳細 https://nishan.jp/activity/ 】